Senの中国語英語勉強ブログ

情報系の大学生のSen(@nonpro3)が語学についての勉強をまとめるところ。資格試験の結果、感想やボキャビルのツール、対象などを載せたい。語学関連のバイトの収入も載せる。

2020年秋 中国語検定準1級二次試験体験

これは自分が受けた第101回(2020年の秋)時点の中国語検定準1級の二次試験の問題構成です。 中国語検定準1級の二次試験の2020年に近いネットの上の情報はかなり少ないので受験者の一助になれば幸いです。

これを書くにあたって、地道な中国語,、MILKY'S WAYを大いに参考にしました。

中検準1級合格体験談↓

sen-language.hatenadiary.jp

始まるまで

万が一が怖いので早めに会場に到着したところ、すでに会場は開いており早めにやりますか? と聞かれました。自分は早めに受けることにしました。

まず新型コロナ予防の検温と消毒、身分証明書による本人確認ののち、待機室に通されました。5分ほど待ったところ、自分の番が回ってきたので受けてきました。

面接環境

他方の記事の通り、日本人の面接官1人と中国人の面接官1人の2人体制です。 中国人の方は中国語、日本人の方は日本語しかしゃべりません。 持ち込みは基本禁止であり、テーブルの前にあらかじめ用意されたメモ用紙と鉛筆のみが使用可能 です。

試験の流れ

このような紙を渡されました。ここに書いてある通りに進みます。

挨拶

まず最初に中国語で簡単に挨拶をします。これは点数に入らないので緊張をほどきつつしゃべりましょう。人によってはこの内容が次の中国語質疑応答パートに関連してきますが、自分は特に関連しませんでした。

いずれにしろ、準備をしてきたのなら力を出し切るだけなので緊張をほどきつつ、アイスブレークの気持ちで挨拶をしましょう。

中国語質疑応答

中国語の質問を訊かれる->中国語で答える->その内容についてまた聞かれる->その質問にまた答える、の流れで行われます。自分の場合は以下のようなものでした。

考官:你喜欢吃什么中国菜?

我:我没有特别的喜好,但是如果要举一个的话那就是小馄饨。我小时候住在上海,而小馄饨是上海的有名小吃。我在放学后走到小吃店里一直都点一碗小馄饨。对我来说小馄饨是我的童年。

考官:好。那么我再问你一个问题。你在家里烧不烧菜?

我:不。我家都是我妈烧的菜。有时候我会帮她一会儿,但是一直烧的是她。

終身名誉こどおじ(子ども部屋ありません)的な回答でした。解凍に関しては、一文で終わるのは減点されるだろうと思い、基本的に全部二文以上にしました。 。メインの答え+それをフォローする(より詳しく説明する)文でいいかもしれません。

日本語の一文を中国語に通訳

通訳するだけ。5秒くらい考えてしゃべったのですが、実際は待ち時間を考えるとたかだか10秒前後ぐらいの思考時間の方がよさそう(無責任)。 自分の場合は以下の文であった。

私でさえ餃子を作れないのだから、彼は言うまでもない。

文章自体は筆記試験のものより簡単なので、ちゃんと筆記試験を突破して、その能力をスピーキングに向けて十分に訓練してるのならば突破することに問題はないと思います。

中国語の一文を日本語に通訳

これも5~10秒考えました。以下の文の通訳でした。

我喜欢网上购物,因为网上购物又方便又快,而且比店里卖的更便宜。

テーマスピーチ

3つのテーマを提示され、1分間の思考(鉛筆とメモ用紙を使用可能)の後に、試験官に選んだテーマを告げてそれについて1~2分スピーチをする。 1分を過ぎた時には合図をされ、2分が過ぎたら無条件で終了しますので、話の起承転結と1分時点の進捗を鑑みて話の圧縮や伸長をする必要がある。

テーマに関しては、自分は以下のようなテーマでありました。

  • 私の好きなマンガ
  • 私の先生
  • 私と映画

2018年時点での体験談を見ると、他には以下のようなテーマもあったみたいです。

  • 私の週末
  • 私と中国
  • 私と兄弟姉妹
  • 私の父母
  • 私の好きな場所

自分は私の先生を選び、国語ができない人から先生のおかげで国語ができるようになりました、という話をしました。

まとめ

結構総合的な面接でした。準1級の二次試験合格率は97.7%(101回)と非常に高く、形式的なものであるとも取れます。 一次試験を通過するほどの中国語スキルがある場合は、後は流ちょうに会話ができるように練習するのみ(必要な語彙、文法などは問題がない)です。身の回りに中国語ができる中国系留学生とかがいましたらお願いすると練習効率が上がります。

受験対策

対策書は買いませんでした。その代わりに次のようなことをしました。

中国語質疑応答

中国語で会話する環境を作って、そこで練習をしました。これはなかなか1人ではできないことでもありますので、身の回りの中国人にお願いをしたりするのが一番です。 どうしても無理な場合は、会話ができる中国語スクールなどがいいと思います(自学自習で会話を聞くだけでもある程度上達するのでその必要はないかもしれません。個人差あり)。

日->中 中->日 通訳

NHKCCTVのニュースを見てできるだけリアルタイムで訳を考えました。 NHKCCTVのニュースに限らず、適当な会話を○○語でしゃべるとどうなるんだろう?と考えて通訳を考えておくと、この問題は苦にならなくなります。そもそもやってることが筆記の訳の簡単バージョンなので迅速に通俗的でも適切な表現にヒットできるように常日頃から経験値を積むと強くなれます。

テーマスピーチ

これは対策の成果が上がりやすい分野だと思います。 自分の感想ですが、割と数年たってもテーマは決まったもの(たかだか10種類前後?)なので、すべてのテーマについてあらかじめ話のプロットを考えておくと本番臨機応変に対応できます。 話を考える際は、起承転結のようなことを意識して次のようにプロットを作りました。

  • 状況紹介
    • 兄弟姉妹などのテーマでは1人につき「好きなこと」、「職業」などのステータスを盛り込むことで量が増えます。兄弟姉妹がいなくても生やせばOKです。
  • 状態の変化
  • 結果

あと無理して自分の詳しくない分野で勝負する必要はありません。 自分はワンピースを時たま見ていますけど中国語でワンピースの登場人物の読み方は微妙なのでマンガは本番で避けましたし、映画はそもそもあまり見ないので最優先で外しました。

自分はこういう場合に限らず、スピーチは全部プロットと話すべき内容だけ用意して、その中身の話のしゃべり方はその時その時でやっています。無理やり暗記すると不自然になりますし、ど忘れの時のダメージが大きいので。

最後に

中検準1級の合格体験記はかなり少なく、2021年に近いような体験は更に少ないです。これが受験者の皆さんの一助になれば幸いです。

中検準1級ではほぼ通過すると話した面接ですが、中検1級では101回で 46.2% という驚愕の合格率です。年1でしか中検1級は受けられないことを鑑みると、かなりの悲劇です。たかが面接と考えると大けがします(勧告)