Senの中国語英語勉強ブログ

情報系の大学生のSen(@nonpro3)が語学についての勉強をまとめるところ。資格試験の結果、感想やボキャビルのツール、対象などを載せたい。語学関連のバイトの収入も載せる。

HSK6級に合格した話[2021/11]

2020年11月でHSK6級に合格しました できたてほやほや。

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本人のスペック

  • 中国人(は?) 小学生の途中まで現地に滞在していた
  • 東京都内理系私立大学2年(2020年時点) 中国語は専門でも選択でもない
  • リスニングや読解はできるけど語彙力やライティングに少し不安を抱える傾向
  • 中国語は完全に独学

HSK6級とは

HSK(汉语水平考试)は中国の教育部という文科省に当たるところの公認試験。ちなみに日本の中国語検定は中国語検定協会という民間団体がやってる試験である。
2021?年からHSKは改革によって1~6級から1~9級に拡張することになり、既存の物は据え置きで7~9級が新たに追加されます。^1

ただ1~6級のレベルは特に変わらないのでこの記事が陳腐化するのは当分先になると思う。

HSK6級の特徴

HSKの試験の特徴として、

  • めちゃくちゃ試験をやる。1か月に3回ぐらいやるので金と時間とやる気さえあれば大量に挑戦できるし、大量の過去問リソースもある。
  • 中国政府公式の試験なのでサポート資料も豊富。
  • TOEFL ibtが留学の基準となるように基本的にHSKも中国系の大学への留学の基準
  • 中検よりも海外で説明や証明の手間なしに自分の中国語力を伝えられる。中検は残念ながら基本的に日本国内のローカル資格。
  • 中国語の通訳案内士で簡単に一次試験免除がもらえる。(もう1つの免除の条件である中検1級とHSK6級は天と地の差があるのになぜ同格なのか これがわからない)

HSK6級のレベル

HSK6級のレベルとしては、中検2級から中検準1級未満と思っています。英検のカウンターパートでいうならば英検準1級ぐらいかな?

HSK6級で出てくる語彙などのレベル自体は高いものの、そもそも合格点が6割という低いボーダーであるため、見かけ上ほどレベルが高くないというのがあります。

また、そもそもHSK6級自体の出題範囲は偏っているのも特徴です。下の節参照。

HSK6級の出題範囲(と中検準1級の比較)

テストする問題 HSK6級 中検準1級
リスニング(会話文 ショートストーリー) ×
リスニング(長文)
リスニング(書き取り) ×
文法誤り指摘
適切な単語で埋める
中国語の解釈
リーディング
日->中 訳 ×
中->日 訳 ×
400字前後の中国語要約 ×
面接 ×

個人的にはより言語の四技能を測れてるのは中検準1級です。

HSKそもそも最後以外全部マークなので、筆記関連の技能は中国語での要約以外測れない(特に和訳や中訳)という致命的なデメリットがあります。そもそもHSKは日本人のためだけじゃないのでなくて当然でもあるけど。

リスニング面ではHSKの方がTOEICセンター試験、英検みたいに様々なシチュエーションで聞いてきますが、中検準1級の方は書き取りがあります。 他には、文法誤り指摘というネイティブでもよく間違える部分と900字前後の中国語文章を10分で読んで、その後ソラで400字前後の中国語要約を書くというユニークパートがあります。

HSK6級合格の戦略

ボキャビル

ボキャビルは毎日しましょう。HSK6級とかとついてる単語帳とかでいいです。自分の場合は後述。

リスニング

中国人なので何も言えません。CCTVを視聴してください。(他の人のを見て)

筆記

他の資格試験のことを考えると、一番まとめて勉強しにくいのは文法誤り指摘パートと要約パート化と思います。

文法誤り指摘指摘パートは過去問を買って間違えたところを片っ端からまとめました。日本人向けHSK対策書の方がたぶん解説も詳しいのでそれを買って大量に間違えて大量に覚えましょう。100個以上覚えたら確実に大丈夫なんじゃないかな。(無責任)

要約パートではまず10分以内に1000字?を読み切って、大体の話のストーリーを掴む必要があります。(ここらへんは他語学でも割と必要なスキルでもある)読み終わったら文章自体は取り上げられる(何も見ないで要約を書く)し、書く時間自体は35分で要約するので結構キツキツです。

要約自体はある程度単語がガバって、最悪ピンインで原稿用紙を埋めても書ききったほうがいいと思います。(ほんまか?)総合的に採点するので最悪でも話の最低限のストーリーを記述しておけば壊滅はしません。下手に凝って話の半分までしか書けませんでしたは最悪なので。

要約するときの単語は普段のボキャビルや多読で習熟した量が多ければ多いほどいい感じの単語がヒットします。要約を書く際の語彙はごまかしがきかないのでコツコツと単語を覚えて人民日報でも小説でも見て多読しましょう。

それ以外のリーディングや適語を埋めるパートは特筆すべき点は特にないと思います。上の部分を対策できれば大体大丈夫かと思います。

総評

そもそも合格点が6割なので割とやらかしても大丈夫です。でも舐めてかかると死ぬので結局8割は取れるような勉強をした方がいいと思います。中検準1、1級へと続くのでやっても無駄じゃないですしそもそもHSK6級は最低限もいいとこなので実務で使うのならどうせ勉強は続けることになります。

幸いHSKのための勉強のパートが少なくほかの中国語資格試験、ひいては実務へは結構応用できたりするので結構ためになる試験だと思います。HSKセンターお疲れさまでした。

使った本

新HSK六级全真模拟测试题集

華書(洋書?)です。中国旅行する際に書店で買いました。(79元=1300円?)これには10セット分の模擬試験(CD付き)があります。太客气了!

中国語で書かれていますがHSK6級を受けたい人は読めます。10セットあるので解説が比較的にほかのものと比べれば薄いけど正直十分です。大学受験で言うと赤本の解説。(駿台青本よりは雑だけど全然OKなレベル)

また、最後にはHSK6級に出る語彙(5級のレベルの人が学ぶべきもの)リスト2500語があります。さすがに載ってるだけだけど最低限のカテゴリー分けされているし、怪しい単語あったら辞書引きながらMy単語帳とかAnkiとかにでも入れてボキャビルしましょう。本当にこのリストからよく出ます(真理)。

ちなみにこの単語リストは中国語検定準1級でも通用するリストです。HSK6級の単語レベル自体は低くはありません。ボーダー6割(中検準1級は75%、1級は85%)や問題タイプによって比較的に取りやすい(個人差あり)なだけです。

使った本はこれだけです。ぶっちゃけ市販のHSK6級の対策書なら、ちゃんと本質的に理解して未知語埋めればなんでもいいと思う。

最後に

実は自分はボキャビルに当たっては自作のアプリを作っていました。2021年春に手直ししてGoogle DriveGitHubで上げる予定です。毎日少しずつ単語を足すタイプの人におすすめ。

このブログの初記事です。これからも英語の資格とか中国語の資格とかの記事を書くと思います。