気になった英単語の語源たち
自分がボキャビルしていくうえで語源などが印象的にだった英単語を載せていく。完全に独断と偏見で選んだので、ギャグ記事としてお楽しみください。
ここに結構語源などがあるので英単語の遊びとして見るのは面白そう。
decimate
他)(大部分)を殺す、滅ぼす、破壊する など
refer from 英辞郎
deciという接頭辞はラテン語で「10の」 の接頭辞です。デシリットル、小数、10進数(decimal)などで名残が見えます。 それなのになぜこんな物騒な意味があるんでしょうか?
実は古代ローマの軍団兵には罰として十分の一刑(ラテン語でdecimaito)というのがありました。この刑罰は、刑を受ける10人のうち1人をくじで選んで、それを残り9人が殺すという見てる側もやる側も受ける側もかなり心を壊すやつです。怖E。
そのdecimatio辺りが残って、大量虐殺(十分の一といえど、100人いれば10人なので結構多いと思います)、大量に破壊などの物騒な意味が残りました。
この記事が詳しい。
diabetes
名) 糖尿病
refer from 英辞郎
最初見た時にdiaは方向性、betesはbeet(甜菜)で甘い方向か~と思ったけど全然違った。
ラテン語 diabetes(糖尿病)→diabetes(尿の過剰排出)→diabaino(通過する)→dia-(~を通り抜けて)+baino(行く)→gwem-(行く)が語源。「尿の過剰排出」がこの単語のコアの語源。base(土台)と同じ語源をもつ。
refer from 語源英和辞典
糖尿病は頻尿で、尿が通過するがdiabetesのもともとの意味らしい。 diabaino自体も上のように通り抜けて+行くと分解できる。
calling
名)呼び声 召集 訪問 天職 強い衝動
refer from 英辞郎
誰もが知るであろう超簡単単語callの動名詞である。これのどこに意外があるのだろうか、いやない。
と思ってると見過ごします。あります。呼ぶという意味からして、「呼び声」や「召集」は当然であるし、「訪問」自体もされる側が呼んだと考えればまだつじつまがあう。
しかし、どう考えても「天職」や「強い衝動」は意味が解らない。呼んだだけなのに強い衝動が来るのっておかしいですよ!
実は、この2つの意味は16世紀中ごろから生まれた意味で、中英語にはなかったものです。中英語には文字通り呼ぶことの動名詞の意味しかありませんでした。では、なぜそのような意味が生まれたのでしょう?
16世紀にはルターらによる宗教改革が起きました。カトリックとプロテスタントが分かれたきっかけ(詳しい人、ぼこぼこにしないで)でもあります。実は、プロテスタントが優勢な地域の言語のcallingに相当する語は(ドイツ語でも同様なことが起きている)みな、このような意味を持ちます。 この語はまずドイツのルターの聖書の翻訳で、「呼ぶこと」という動名詞が「神からの啓示、召命」という意図で使われました。 そして、プロテスタントが各地で分派を作りながら国をまたがって広がるにつれて、それらの国々で「呼び声」に「神からの啓示、召命」の意味が付け加えられました。 また、プロテスタントの考え方の1つとして、人の自分の職業は神から与えられたもの(=天職)であり、これをこなすこと自体が信仰行為であるというのがあります。 ここから転じて、天職の意味が生まれました。
また、神からの啓示、呼び声となれば人間は大きく動かされるものです。ここからおそらく、強い衝動という意味も生まれました。
強い人で間違いを見つけたらコメント or TwitterのDMで連絡を頂けると嬉しいです。
参考資料: 天職について 天職と召命 いずれも2021/2/11アクセス
knockout
名)大打撃 ノックアウト 勝ち抜き戦 (話)すばらしい 魅力的 形)猛烈な 勝ち抜きの (話)魅力的な
ボクシングなどでよく聞く相手を打ち倒す「ノックアウト」という英単語です。「猛烈な」打撃なので、「大打撃」でもありますし、相手を倒して勝ち進むのはまさに「勝ち抜き戦」そのものです。
しかし、なぜすばらしい、魅力的なの意味があるのでしょうか?
この意味たちでは、自分がノックアウトされて即落ち2コマしそうなくらい魅力的な(セクシーな)女性(女性に限らず)という意味です。 ということから、スラングではすごいキレイ、すごいイケてる、すばらしいの意味を持ちます。
参考資料: knockoutのスラングの意味 2021/3/8アクセス